【コンテンツマーケティング成功事例】1年半横ばいだった旅行系メディアのアクセス数を6倍に増やした時に実施した12のこと

弊社SSCでコンテンツマーケティングを担当した、とある企業の旅行情報系オウンドメディアのアクセス数を6倍に増やした際に行った「12の施策」をまとめました。
2014年12月から2016年7月までの1年7ヶ月間、ほぼ横ばいだったアクセス数が、施策を行った1年の間におよそ6倍に増加した実例です。
アクセスアップに悩むサイト運営者の方は、ぜひご参照ください。

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デザイン・アクセシビリティ・SEO面で変更した4つのこと

(弊社はWEB制作会社でもあるので、HTML・CSS・画像制作・レイアウト等の変更も対応可能です)

1.タイトルの順番を修正する

まずは記事タイトル(html内の記述<title></title>で囲まれた部分)を、

変更前:サイト名【コーナー名】|記事タイトル

変更後:記事タイトル|サイト名【コーナー名】

と改めました。

まず、そのオウンドメディアは「サイト名【コーナー名】」に該当する部分が17文字もありました。
固有の記事タイトルが検索エンジンではサイト名の後ろの方に表示されてしまうので、前方から情報を読み取っていくユーザーの目に止まりにくい、という現象が起こっていたわけです。

固有の記事タイトルが後ろの方に表示されていると、記事に何が書かれているか瞬時に判断がつきかね、見落とされ、クリック数に繋がりません

このようにタイトルの表示順を変更したことにより、クリック数は大幅に増えました

2.テキストの視認性を上げる

記事本文のテキストフォントのピクセル数を上げ、カラーを淡い灰色から濃い灰色に変更しました。
色を変えてテキストの視認性を上げることで、可読性、判読性を高め、ユーザビリティの向上を目指しました

3.スクロールを意識したレイアウトに変更する

一画面中になるべく多くの情報を入れたかったので、サイトロゴ、メニューバー、パンくずリスト、本文エリア等の間にできるスペースを極力詰めました。

また、スクロールして続きを読む意欲を高めるため、「無駄なイメージを先頭に入れない」「リードはコンパクトに書く」「次の小見出しを一画面中になるべく収める」といったことも気をつけました。

4.アクセシビリティを意識する

「詳しくはコチラ!」「ここをクリック」のような、ユーザーがリンク先を想定できないような「不明瞭な言い回し」を徹底的に排除しました。

また、音声ブラウザで読み上げの対象となる「画像のaltタグ」の内容も、未記入やファイル名がそのまま入ったものなど、不適切なものが多かったので、見直しをはかりました。

コンテンツ面で変更した8つのこと

5.読みやすい文章を書く

リズムがあり、不明瞭な点がなく、説得力がある文章を書くことに努めました。
さらに言うと、キャッチーなタイトル、段落ごとに適切に付けられたキャッチーな見出し、重要なポイントは赤字や太字で強調、などを施しました。
そうすることによって、拾い読みがしやすくなり、ユーザビリティも高まるからです。

6.キーワード調査に基づき、人気が出そうな記事を続々追加する

Googleのサーチコンソール、アナリティクス、キーワードアドバイスツールなどの解析ツールを使用し、今サイトに訪れているユーザーの需要や動向を探り、人気が出そうな記事を新たに追加しました。

具体的には、すでにページへのアクセスがあるキーワードを、Googleのサーチコンソールで見い出します。Googleアナリティクスのデータとも合わせ、CTRや滞在時間、PVなどを見てサイトと相性のよい優良キーワードをその中からさらに抽出します。

また、新たなキーワード需要を探すときは、同じくGoogleのキーワードアドバイスツールを使用し、上記の優良キーワードをもとに周辺キーワードから良さそうなものを発掘していきます。

これらのキーワードをもとに、人気が出そうな記事を企画して新たに更新をしていく、というわけです。この調査・分析と記事投入のおかげで、アクセス数は相当増えました

7.ユーザーが欲している情報をベストな形で提供する

観光スポットや施設などの情報を書いているのに、住所や最寄り駅、地図が載っていない、入場料などの利用料金もわからない…。
これだと離脱率が上がります。ページ中に必要な情報が全て載っていれば離脱率は下がるので、追記、リライトをしました。

8.アクセス数が良いページのタイトル、取り上げるネタ、構成などを参考にする

すでにアクセスが集まっているページのどこが優れているのかを分析し、ほかのページのリライトや、新規ページ更新の役に立てました。

また、アクセスが良いページでも改善点を見い出した場合は、適宜リライト、修正を施しました。

人気記事はシリーズ化して記事同士のリンクを張り(内部リンク)、情報密度を高めていったのも、アクセス増の理由の一つだと思います。

9.ライバルサイトを参考にする

これも重要です。しかし次の項目で触れますが、盗用はいけません

10.引用をして情報を充実させる

以前このブログでも書きましたが、引用は問題なく、盗用はNGです。

君は自分が書いた文章や撮った写真を盗まれたことはあるか?

11.タイトルを見ただけで記事内容がわかるようにする

そのオウンドメディアでは顕著ではありませんでしたが、記事の本筋を上手く言い表せていなかったり、「てにをは」が間違っていたりするものは改めました。そのほかに、

  • 一過性の強いもの(「○月○日オープン!アミューズメント施設○○について」など)
  • タイトルの本題前につくキャッチコピーが長すぎるもの
  • キャッチコピーがキャッチーでないもの

これらについても改めました。

また、「タイトルをわかりやすくする」については、下記記事で少し詳しく説明しているので、ぜひご参照ください。

お店のブログを読んでもらえない・アクセスが少ないのは「タイトル」がダメだから

12.興味を惹かれるタイトルをつける

たとえば、おしゃれなカフェを紹介する記事のタイトルが「カフェ○○をご紹介します」だったとします。
情報性に乏しく漠然としたタイトルなので、「インスタグラマー御用達のカフェ○○を徹底解剖」などとしたり、具体的な地名を頭に持ってきて「【東京広尾の人気店】カフェ○○へ行ってみた」などと変えました。

魅力的なタイトル付けや、見出し付けに関しては、「売れるキャッチコピー」「売れる技術」的な書籍を一通り読んでおいたことが役に立った気がします。

また、普段自分がよく目にするメルマガ広告やWEB広告のタイトルなどを参照し、クリック(開封)したくなるタイトルを研究しました。

広告文を漫然として受け取ったり受け流したりするのではなく、その文章になぜ目を奪われたのか、何が引っかかったのか、逆になぜ心に響かなかったのか、その理由を逐一考えることを習慣づけると、コピー作成の基礎力UPにつながると思います。

というわけで、筆者が読んだコピーライティング系の書籍です。

ご参照ください。

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立見

Webコンサルタント/Webマーケティング/広報/新規サービス企画/一部制作物の執筆・校閲・校正
2016年にフリーランスライターとしてSSCへ営業訪問。翌年4月に正式入社し、Webライター、コンテンツディレクターを経て、現在は受託案件のSEOディレクター、自社Webマーケティング、サービス企画、広告運用、自社SNS運用等に従事。入社以前はWeb系広告代理店にて各種Webメディア、企業のオウンドメディア等のコンテンツ制作や広告運用に携わっていた。