無料のソーシャルブックマークでホームページへのアクセスを増やす方法

企業ホームページで有益性の高い記事を制作して注目を集め、優良な顧客の増加を目指す「コンテンツマーケティング」。その一環として、弊社では「ソーシャル・ブックマーク(略してSBM)によるプロモーション」を取り入れています。ソーシャル・ブックマークを有効活用することで、サイト・ホームページの認知度を高め、アクセスの増加が望めるからです。

しかし、この「ソーシャル・ブックマークプロモーション」を意図的に組織だって実施すると、サイトイメージの低下につながり炎上しかねません。プロモーションの一手法としては有効ですが、スタートダッシュの補足として、あくまで最小限にとどめる必要があります。

それでは、「ソーシャル・ブックマークとは一体何なのか」というお話しから始めたいと思います。

  • ホームページの記事更新を頑張っているけれど、誰にも読まれない
  • ブログを更新しても反響がないので、やる気が出ない
  • 悪循環から更新が滞る

そんなホームページ運営者やブロガーの方は、ぜひ「ソーシャル・ブックマーク」を活用しましょう。

ソーシャル・ブックマークとは

Google Chrome、Safari、Microsoft Edge、Firefox(そして一部でいまだに根強い人気を誇るInternet Explorer…)などのインターネットブラウザに備わっている「お気に入り」や「ブックマーク」機能は、ブラウザがインストールされたそれぞれのデバイスにローカル保存される仕組みです。

一方ソーシャル・ブックマークは、WEB上に「お気に入り」や「ブックマーク」が保存される仕組みのものです。IDとパスワードさえ入力すれば、PCのWEBページ、スマホやタブレットのアプリなど、どのデバイスでも同じブックマークアカウントを使用・閲覧できます。
また、ブックマークした情報はネット上で公開・共有することも可能です。

SBMサービス唯一の生き残りとなった長老「はてなブックマーク」

(2020年11月追記)

2005年にサービスをスタートさせた「はてなブックマーク」を筆頭に、

など、かつてはソーシャル・ブックマークサービスが大ブームとなった時代もありました。

しかし2020年11月現在では、はてなブックマークのほかに、ソーシャルではない非公開型ブックマークの「Googleブックマーク」と「Pocket」(旧Read It Later)だけが生き残る形となりました。つまり15年の時を経て、「ソーシャル・ブックマーク=はてなブックマーク」に変化したのです。

ソーシャル・ブックマーク用語

ソーシャルブックマークの世界で頻出する略称や用語をご説明します。以降この記事でも一部略称を使っていますので、ご参照ください。

SBM

ソーシャル・ブックマークの略称。

はてなブックマーク

SBMサービスの先がけであり、SBMの代名詞。

はてブ

はてなブックマークサービスの略。「はてブする」だと、はてなブックマークのツールを使ってブックマークをすること。

ブクマ

SBMのツールを使って記事エントリを保存(ブックマーク)すること。

無言ブクマ

コメントを追加せずにブックマークすること。
アダルトコンテンツや業者スパムブクマなどによく見られる現象。
「無言ブクマはスパムと判定されるのでは?」という見解のもと、のちに詳しく解説する「お追従コメント」問題へと発展する。

セルクマ

自分のアカウントで自分のホームページや記事をブックマークする、セルフブックマークの略。
複数のはてブアカウントを使って組織的・大々的にセルクマすると、何らかのペナルティが課せられる可能性がある。他人を装ったセルクマは「自作自演」と呼ばれる。
ブクマのコメントに「セルクマです」「書きました」などと書くと、自サイトであることのアピールになり、スパムではないことの意思表示にもなる。

ブクマカ

ブックマークサービスの利用者を指す「ブックマーカー」の略称。ブクマカのリテラシーが低い、記事タイトルしか読んでないブクマカが多い、などマイナスな面で使用されることが多い。

ホットエントリー・ホッテントリ

記事に対してはてなブックマークが大量につき、はてブTOPページの目立つ場所や、関連記事としてはてな内の多くのページにリンクが露出されることを指す。「ホッテントリ」はホットエントリーの略称。

はてなブックマーク公式Twitterなどでもリンクが拡散されるため、ホッテントリになるとアクセスが飛躍的に増える。

ソーシャル・ブックマークを使うことのメリット

ブクマユーザー側のメリット

はてなブックマークでホットエントリー入りした記事を読むと、ネット上のトレンドを簡単に知ることができ、暇つぶしにもなります。
またエントリーにはブクマコメントが付けられるので、メモがわりにも使用できます。

ユーザー間で多くの共感が得られた「ブクマコメント」には「スター」が付き、スターが多い順にコメントが表示されます。「ブクマ」には本体記事への補足事項や、別角度からの意見などの興味深いものが多数集まり、集合知的な役割もあります。

ただし、正義感を盾に大勢で寄ってたかって叩くコメントが多数集まる場面もあり、その狂気じみた様を「ネットイナゴ」などと蔑む有名ブロガーも存在します。

サイト運営者(コンテンツホルダー)側のメリット

はてブを始めとしたSBMサービスは無料で使えるので、プロモーションにお金がかかりません。
その上ホッテントリ化すると、大幅なアクセス増が望めます。

外部SEO対策(被リンク集め)としてのSBMは有効か?

(2020年11月追記)

はてなブックマークのリンク(aタグ)にはrel属性としてnofollow(検索エンジンに対し外部のリンク先ページに評価を渡さないと宣言するもの)が実装されているので、直接的なSEO効果はありません(※2020/11/10追記:ただし10ブックマーク以上になるとnofollowが外れます。また、はてなのメディアや大手ニュース配信サイトなど1ブクマでもnofollow設定を免除しているサイトもあります)。

はてなブックマークに限らず、Twitter等SNSのリンクにも同じようにnofollowが適用されています。かつてはnofollowではないSBMサービスやSNSも多数ありましたが、スパム業者に悪用され出した頃から、多くのサービスがnofollow実装に切り替えたようです。

SEOとは関係が無くなったとはいえ、一時的なアクセス増には繋がるため、SBMプロモーションは疎かにできません。しかし、はてなブックマーク内では「業者ブクマ」と呼ばれる組織的なブックマークを業者が実施する「スパム行為」が跡を絶ちません。

当社では「過去にスパム業者がやったソーシャルブックマークの影響でランクダウン」してしまったサイトの改修作業を受託したことがあります。そのときの顛末は下記ページにまとまっていますので、心してご覧ください。

不正なブラックハットSEOの後始末でやるべき実施リスト&結果報告

はてブが抱えていた「スパム」「互助会」「お追従コメント」問題の行方

はてなは、同じサイトの同じ記事を複数のアカウントが同時にブクマする組織的な運用に対してはスパム判定を下し、ホッテントリ入りさせないアルゴリズムを採用しています。
また多数のアカウントが同一業者に悪用されないため、1アドレスの申請につき1アカウントを作成、というルールが適用されています。

しかしシステムの隙をついて、あの手この手で悪用する業者はあとを絶ちません。また業者だけでなく、個人アフィリエイターも手動スパムという悪事に手を染めるようになりました。

はてな互助会問題とは

個人のアフィリエイターがメンバーを募ってグループを作り、グループ内でメンバーが公開した記事エントリを相互にブックマークする行為が多発しました。俗に言う「互助会騒動」です。

これは、はてなブックマークのTOPページや、はてブ公式のTwitterで大々的に露出される「ホットエントリー入り」を狙う作為的な動きです。
ネット上での露出が上がると自ブログへのアクセスが飛躍的に増えるため、アフィリエイターにとってホッテントリ入りはカンフル剤です。

しかしこの行為は、以前から問題視されている業者の「スパムブクマ」とともに、手動のスパムとして一部ユーザーから反感を抱かれ、蔑みの意味合いを含む「はてブ互助会」または単に「互助会」などと呼ばれ始めました。

「お追従コメント」も忌み嫌われ始める

互助会ではブックマークをする際、とくにコメントを記載しない「無言ブクマ」ではなく、当たり障りのないコメントを付けるのが定番です。
「無言ブクマはスパム判定されるのでは」という見解から、アリバイ作りのごとく何らかのコメントが付けられたのではないかと思われます。

このコメントに対しても一部ユーザーからは「お追従コメント」などと蔑まれ、「寒い」「無駄」「つまらない」といった声が上がり始めました。

功罪の「功」も無視できない

互助会によって無理やりホッテントリ入りした記事には、「内容が薄い」「つまらない」という意見が多数集まっていましたが、はてなブックマークというサービス自体の認知度上昇や、ユーザー増加、ブクマ数の増加など、サービスの活性化という功の部分もあったため、はてな運営サイドはしばらく静観していました。

はてなとしてのサイト価値を考える上で放置できない問題に

しかし、Googleが掲げるユーザーファーストという観点からすると、内容が充実しているとは言い難いコンテンツに被リンクを集める行為は悪質であり、それを野放しにするはてなは何らかのペナルティが課せられ、本体サイトのページランク(サイトの価値を数値化したもの)にも影響するのではないか、という懸念は拭えずにいました。

Googleからの勧告があったのか定かではありませんが、その後、互助会によるエントリーはホッテントリになりにくい仕様になりました。

正しいSBM活用方法

“スパムにならない”有効なブクマをするには、ここまで述べたような問題点を踏まえる必要があります。
まとめると、

  • 業者や個人にかかわらず、組織的にホッテントリ入りを狙う行為は慎むべし
  • セルクマはすべし。ただし1人1アカウントで運用せよ
  • アカウント運用はセルクマに終始せず、興味のある分野の記事、お役立ち記事を日常的にブクマするなど、ブクマ活動に励むべし

といった内容になります。

三つ目の項目に関して補足しますと、セルクマだけのブクマ活動でも構いませんが、その他のはてブホッテントリなどを知ってネットのトレンドがわかるようになれば、ホームページや自ブログの内容充実にもつながるので、必ず自サイト以外にも目を向けることをお勧めします。

今のトレンドに絡めた記事エントリーを書けば、注目度は以前よりも上がり、アクセス増につながるはずです。
ネット上のトレンドや需要を知ることで、今現在どういった情報を書けば読者の役に立つのかもわかるようになります。
また、ホッテントリからネタを拾うようにすれば、ネタ切れ防止にもなります。

さあ、ソーシャル・ブックマークでブクマ活動を始めましょう!

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立見

Webコンサルタント/Webマーケティング/広報/新規サービス企画/一部制作物の執筆・校閲・校正
2016年にフリーランスライターとしてSSCへ営業訪問。翌年4月に正式入社し、Webライター、コンテンツディレクターを経て、現在は受託案件のSEOディレクター、自社Webマーケティング、サービス企画、広告運用、自社SNS運用等に従事。入社以前はWeb系広告代理店にて各種Webメディア、企業のオウンドメディア等のコンテンツ制作や広告運用に携わっていた。