「下手な文章」が劇的に読みやすくなる簡単なテクニック
2018.05.09
先日、赤字率(修正依頼)がなかなか下がらないライターと接していて、「どうやったらわかりやすくて読みやすい文章が、スッと簡単に書けるようになるのだろう?」とディレクションで悩んでいました。
そんなときに見つけたのがこの↓記事でした。
なかなか刺激的なタイトルですが、文章のフェーズには、
- 第一に「間違っていない」こと
- 第二に「わかりやすい」こと
- 第三に「おもしろい」こと
という段階があるとのこと。
第三の「おもしろい」要素を持っていれば、今すぐ売れっ子ライターになれると思いますが、ニュース記事やまとめ記事などを書く上では「間違っていない」と「わかりやすい」が守れていれば十分だと言えます。
さらにこの記事では、わかりやすい文章を書くのに「KJ法」を活用すべし、という提言がされていました。「KJ法」とはブレインストーミングの情報整理などに使われる手法なのですが、これを文章作成のときに応用すれば簡単に書けるようになるそうです。
そこで思い出したのが、私自身の子どもの頃のことです。
読書感想文や作文を書くときに、このKJ法を活用した文章作成術と似たようなことをしていた記憶があります。
まずノートとペンを用意して、
- ノートに書きたいことを思いつくままに書いていく
- 一文ごとにハサミで切ってバラバラにする
- 切れ端の順番を並び替え、いい具合の流れを作る
- 順番どおりにノートに切れ端を糊で貼っていく
といった手法で作文を完成させていました。まだポストイットや付箋紙というものの存在を知らなかった頃のことです。
このように要素をカテゴライズして並び替えをすることで、言いたいことがバラバラにならずに網羅でき、筋の通った自然な流れの文章が出来上がるのです。
それでは、これらの体験を踏まえて、PCでもできる文章作成の手順をまとめようと思います。
「流れるような筋の通った文章が書けない」と悩んでいるライターさんは、ぜひご参照ください。
文章作成の手順
1.記事で伝えたいことは何かを第一に考え、その主旨に基づき、書きたい要素をひたすら羅列していく
PCのメモ帳などにひたすら書きたいことをツラツラ書いていき、要素ごとに改行を2〜3行入れていきます。
2.主旨、流れ、着地点を考え、それに沿うように先ほど書き出した要素を並び替える
「良い流れ」と「着地点」を考えながら、ひたすら「カット・アンド・ペースト」です。
3.類似する要素は同じグループに分け、あまりに類似点が多い場合は要素ごとボツにする
これで「同じ内容を繰り返し書いてしまう」、いわゆる「無限ループ文」になることが避けられます。
4.主旨に反する要素や、流れを止めてしまう要素、関係のない要素はバッサリ切り落とす
「余談だが~」とつなげるのもアリですが、読者に「本当に余談だな」「唐突だな」と思われるようならボツ!
5.適切な接続詞をあてる
要素が並べ終わったら、各文章の「つなぎ」を考えます。場合によっては、
- 順接(だから、したがって)
- 並列(また、および)
- 添加(さらに、そして)
- 説明(つまり、ゆえに)
はなくても成立するケースが多いので、省けるものはどんどん省いていきます。
6.「タイトル、リード、段落分け、見出し、まとめ」の形に整える
このような順番で書いていきます。これらの各要素については、のちほど詳しく説明します。
7.足りないものを追記・補足し、さらに削る
書きたいことをすべて書いたけれど、「意味がわからない箇所がある」「なにか物足りない」という印象を受けた場合は、追記が必要です。
また、「結局何が言いたいのかわからない」場合も、要点のまとめや補足といった追記が必要です。がんばって追記し、改めて余計な部分は削ります。
文章を構成する要素を考える
次に「タイトル、リード、段落分け、見出し、まとめ」について説明します。
タイトル
ターゲット(サイトユーザー・記事読者)を意識し、テーマに沿ったキャッチーなものを考えます。
エリア情報の記事なら、文頭に【東京編】【難波版】【千葉船橋】などと付けると、ユーザーファースト的にもSEO的にも良いでしょう。
例
×長居したくなるおしゃれカフェ10選 下北沢編
↓
○【下北沢】長居したくなるおしゃれカフェ10選
また、お店のブログなどでありがちなのが「お知らせです」「告知です」などという漠然としたタイトルで、中身を読んでみると、営業時間の変更告知だったり、メニューの追加や金額変更だったりすることです。
この場合、きちんとタイトルで「営業時間が変わります!」「新メニュー追加のお知らせ」「メニュー金額の見直しを図りました」などと具体的に明示した方が、サイト内の記事リンクのクリック率向上にもつながり、お客さんにとっても親切です。
リード
(場合によっては「挨拶」や「自己紹介」をしたあとに)「問題提起」をして、その後の展開を明示します。
段落分け・見出し
本文を読みやすく段落分けし、それぞれに見出しを付けます。
タイトル、段落見出し、太字、赤字、イメージなどをパッと見ただけで記事内容が理解できると読者的にはうれしいでしょう。
まとめ
本文内容への感想と結論をほどよくまとめます。オウンドメディアの場合は、サービスや商品のPRにつなげてオチとします。
また、「いかがでしたでしょうか?」を使うと読者に嫌われる場合があるので、使わないよう努力しましょう。
以上です。
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立見
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