【2022年5月】Googleコアアップデートの影響を振り返り|圏外!上位表示!明暗を分けたのは?
2022年5月26日〜6月9日にGoogleのコアアップデートが行われました。
(前回11月のアップデート以降いまいち振るわなかったKWの返り咲きが顕著/Googlesearchconsoleにて調査)
※Googleコアアルゴリズムアップデートの基礎知識は以下の記事をご覧ください
・Googleコアアルゴリズムアップデートって何?
・2021年11月のGoogleコアアップデート所感と対策方法
2022年5月26日に始まったGoogleコアアルゴリズムアップデート(以下Googleアップデート/アップデート)が6月9日に展開完了を発表しました。以下は、弊社コンテンツ制作チームが気づいた5月アップデートの傾向についての所感です。
2022年5月Googleコアアップデートの傾向は?
弊社の観測範囲では前回11月のGoogleコアアップデート以降、慢性的に変動の大きかったYMYL(主に医療系)で特段大きな変化は無かった印象です。いつも通りせわしなく動いています。
今回いつもと違う挙動を見せたのは、同じくYMYLでも不動産関係(法務を含む)や非YMYLである学習系サイトでした。とくに学習系サイトでは顕著な動きがありました。
【傾向】
- YMYLジャンル(医療系)は全体的に大きな動きはなし
- YMYLジャンル(不動産・法務を含む)は11月アプデ以降振るわなかったキーワードの返り咲きを確認
- 非YMYLの学習系サイトに大きな動きあり
非YMYLジャンルではコンテンツの質、オリジナリティの評価比重が高まった印象を受けます。
5月アプデはコンテンツファースト!?入魂した記事のランクインが目立つ!
(SEO施策をしているサイトの平均掲載順位/searchconsoleにて調査)
Googleコアアップデート前(5/20〜5/25)とアップデート後(6/9〜6/14)を比較すると、全体的に掲載順位が少し下降気味です。それでも表示回数は増えているサイトが多い傾向。
(学習系サイトの推移/searchconsoleにて調査)
特に大きな変化があったのは非YMYLの学習系サイトでした。データを見ると、5月アップデートの開始以降、平均掲載順位(オレンジ)は少し下降していますが表示回数(ムラサキ)が上昇しています。
(マイナス)
・検索ボリュームの小さなキーワードで上位表示(トップ3入り)していたものが圏外へ→流入には大きな変化なし
(プラス)
・検索ボリュームの大きなキーワードが上位表示され出した→今後の流入に期待感大!
アップデートの有無に関わらず、同様の変化は多くのサイトで日常的に起きているのですが、今回は非YMYLの学習系サイトが取得している多くのキーワードで、特に変動が顕著でした。
大きく変動したキーワードの特徴をもう少し掘り下げると以下の傾向があります。
(ランクアウト)
狙わずして上位表示した検索ボリューム、流入ともに小さいキーワード
(10位以内にランクイン)
狙いを定めてしっかりとコンテンツを作りこんだ、検索ボリュームが比較的大きいキーワード
昨年11月のアップデート後は「頭打ちなのかな…」というムードが漂った該当サイトでしたが、淡々と施策を重ねてきたかいもありました。流入も順調に増加しています。
※現時点では圏外になった極小キーワードもほとんど元の順位に戻っています。平均順位も上がってくるはず…
該当サイトは11月アップデート後のある時期から、記事の量産体制をストップし、リライトや改善に力を入れてきました。新しい記事の月間公開本数は1/4に減りましたが、主要KWでの掲載順位も流入もうまく伸びてくれています。これがSEOのいいところですね!
以上の事例から、今回のGoogleコアアップデートでは、「頑張ってちゃんと作っているコンテンツの評価の比重を上げましたよ!」という気概が感じられました。(個人の感想ですし、KWのジャンルにもよるため一概にはいえませんが)
目的は検索結果の「多様性」オリジナリティも評価されている
コンテンツのクオリティや関連性に対する評価が高まったのかな、という傾向が見えた今回の観測。そのなかで「ターゲットをずらして狙ったキーワード」がビッグワードで上位に入る(圏外→5位)という現象も確認しました。
(「こっちがくるんか~い」チームが騒然とした時の共有画像)
仮に、該当キーワードが「化粧水 使い方」だったら、という体で話を進めます。化粧水は大人が使うものというイメージがありますが、今どきのお子さんなら化粧水を使う子もいるはず、と敢えてターゲットをずらし「小学生 化粧水 使い方」というキーワードで記事を作りました。
公開から1年…長らく芽の出なかった該当記事でしたが、なんと今回のアップデートで「化粧水 使い方」にて上位表示されました。(注:出てくるキーワードはあくまでフィクションです)
このことから「検索結果ページ(SERPs)に多様性を持たせたい」「同じような記事ばかり並んでも仕方がないから!」という意図で、試験的に毛色の違う内容の記事を上位に持ってきたのでは、と推測しています。
これまでのアップデートでは「ドメインの強さ(良質な被リンクの多さ)」「企業ドメインである」「EAT」ばかりが注目されがちでした。(もちろん現状でも大切な要素です)
※EATについての解説は以下の記事をご覧ください
検索順位を決める要素のひとつ「EAT」って何?
しかし本来のGoogleの理念には、オリジナルコンテンツが大事!ユーザーに役立つコンテンツを作ることが大事!という前提があるはずです。
今回はそんなGoogle検索アルゴリズムの本質がいよいよ実感として見えてきた…ような気がしたアプデでした。
5月アップデートで圏外に!!どうすればいいの!?
一度圏外になったキーワードでも、しばらくすると元の順位に戻ることがよくあります。しばらくダメでも、次回のアップデートで返り咲いた!というケースもアプデあるあるなんです。
「今回の傾向から、こういうアルゴリズムになっているはずだから、それに合わせるぞ!」と慌てて分析→修正をするよりも、新しい記事を作ったり、淡々と定期的なメンテナンスをしたりするのに時間を使う方が賢明かもしれません。
それでも絶対に戻したいキーワードがあるんだ!という場合は、以下の記事を参考にコンテンツの見直しをしてください。
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