【2020年8月】最新ローカルSEO・MEOスパム報告&その対処法

自社SSCのGoogleマイビジネス(略称GMB)管理とともに、クライアント企業のローカル検索や地図検索の順位上げを目指す「SEO/MEO対策」も手がけるようになって早5ヶ月。

「順調に伸びています!」と言いたいところですが、このお盆前後に少し様子が変わってきました。

さまざまな業界のGoogleマップ検索順位に変動が見られるようになったのです。

お盆を境に猛威をふるい始めたMEOスパム

自社やクライアント企業のマップ検索順位やSERPs(検索結果)画面などを調べてみると、すでに把握している競合店舗・企業とは違う、不審な企業や個人ではないかと疑われるGMBアカウントがランキング上位に多数表示されていました。これが順位下落の主な原因だと思われます。いわゆる「MEOスパム」が台頭していたのです。

今までのSEOの歴史を振り返ってみても、スパムの活況が長く続かないのは明白なのですが、ぼんやりしているうちに自然と収拾がつく…というわけではありません。「スパム報告」という“地味で地道な”作業をやらないといけないのです。

それでは2020年8月現在、猛威を振るっている悪質なMEOスパム(GoogleMapsスパム、ローカルSEOスパム)の種類と、そして具体的な対策法をまとめます。

「最近お店の地図検索順位が落ちてしまった」
「近所からの問い合わせが減った気がする…」

もしかしたら、それはMEOスパムのせいかもしれません。お悩みの方はぜひご確認を!

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まだやってるの!?ビジネス名にキーワードがてんこ盛りなMEOスパム

スパム報告

当社はサイト上で自社名を「埼玉県さいたま市のWeb制作・コンテンツマーケティング会社|スマートスタイル・コンプレックス株式会社」と名乗っています。
しかし「浦和駅周辺のホームページ制作会社」等のキーワードでGoogle検索をすると、Googleマップ画面が表示され、そこには「スマートスタイル・コンプレックス株式会社」という屋号だけが出てくるはずです。このようにGoogleマイビジネス上では屋号しか名乗れません

もう少しわかりやすく例えると、JR浦和駅の周辺でスマホのブラウザを立ち上げて「美味しいラーメン屋さん」とGoogle検索(≠Yahoo検索)したとしましょう。
すると、「美味しいラーメン屋さんの特集記事」ではなく、お店の★評価や口コミが載った「Googleマップ」の画面が先に表示されるはずです。

「鶏そば一瑳」「浦和ラーメン王」「なかじま」「中華とラーメンのお店 甲州屋」「銀座 篝 アトレ浦和店」(以上は2020年8月現在に実在しているお店です)といった本格派やお手頃系、おしゃれ系、鶏ガラ白湯、魚介醤油、濃厚豚骨、シンプル野菜だし…など多種多様なラーメン店が上位に登場します。

そんな中に、

らーめん・ラーメン・中華そば・つけ麺・餃子・チャーハン・浦和で一番美味しいWスープの●×△■屋 浦和店 浦和駅徒歩1分

などという、とんでもなく長い名前のお店情報が表示されていたとします(あくまで例で、こういった名前のお店は実在しません)。これが最近めっきり見かけなくなった、キーワード乱用型のMEOスパムです。

本来であればお店の屋号「●×△■屋」か「●×△■屋 浦和店」、長くても「中華そば ●×△■屋 浦和店」ぐらいまでしかGoogleマップ上では名乗れません。正式に屋号として名乗っていないキーワードを店舗名や企業名に入れるのは、Googleマイビジネスのガイドライン違反なので、順位低下や圏外などのペナルティが課され、最悪の場合はGMBアカウントを無効にされることもあります。

随分前に淘汰され廃れてきたMEOスパムの手法の一つですが、エリアによってはいまだにチラホラ見かけます。

開業している気配がない場所にビジネス登録をしてしまうスパム

事務所やお店が本当は存在しない場所に、Googleマイビジネスページを開設してしまうケースもよく見かけます。
経営者やその親兄弟親戚が所有している住居、倉庫、駐車場、田畑、更地など、ビジネスを開業している実態がない土地に対してビジネス情報を登録してしまうものです。

「複数の場所でビジネス登録をすれば、それだけ地図上にたくさん表示されるからいいよね!」と気軽にやっているのかもしませんが、これは検索結果汚染という迷惑行為です。近隣の競合他社だけでなく、ユーザーにとっても同じビジネスがたくさん表示されてしまう現象は有り難いものではありません。

筆者が見かけたのは、建物がないと思われる空き地のような場所に赤いピンが刺さっていて、ストリートビュー画像にはビニールハウスが写っているWeb制作会社でした。

ビニールハウス

リンク掲載されていたサイトに飛んでみると個人事業主のHPで、開業場所だと思われる自宅をマップに乗せたくないのか、どこか別の場所に住んでいる様子でした。ビニールハウスの中でWeb制作実務をしているとはとても思えません。

自分自身が所有している土地ならばまだグレーゾーンかもしれませんが、他人の土地に勝手にピンを立てていた場合、たとえ悪意がないとしても迷惑なものです。

ライバルの廃業申請・低評価・嘘の口コミで嫌がらせをする極めて悪質なスパム

自社や自店舗のGMBページが存在することをまだ知らない人が、他人に廃業申請されていた、という被害報告をかつてよく耳にしました。
そういった営業妨害が多発していたのを受けてか、今のマイビジネス申請は非常に煩雑になっているので、最近はあまり聞かなくなりました。

Googleマイビジネスのオーナー申請手順→すでにGoogleマイビジネス情報がある場合は「オーナー申請」をする

とはいえいまだに目にするのが、ライバル企業やお店に一つ星の低評価を付けたり、嘘や誹謗中傷の口コミを付ける嫌がらせの投稿です。

一つ星の評価

一つ二つの低評価口コミなら、ほとんどの人は「そういう感想の人もいるよね」と判断してあまり重く受け止めませんが、たくさんの低評価口コミがついていれば、情報の信憑性は高まります。評価(星)の平均値を見ただけで「このお店まずそうだからやめておこう」となるはずです。

ライバル店が嫌がらせしている可能性も否定できませんが、大々的に営業妨害をするにはサクラコメント用にGoogleアカウントを多数取得しておく必要があるので、こういった嫌がらせ行為のほとんどは悪質なMEO業者のしわざだと考えられます。

筆者が最近目にしたのは、ある会社のGMBページに、

  • 「不当な金額を請求されました」
  • 「苦情を言うと最初は優しかった担当者が鬼のように変貌し、暴言を吐かれました」
  • 「今どきありえないほど不親切なお店なので絶対利用しないように!」

といった業務実態にそぐわない嘘の口コミと低評価が多数ついているものでした。

口コミが確実に嘘であることがわかればGoogleも削除申請に応じてくれるので、嫌がらせを受けたら積極的に削除依頼をしていくことをおすすめします。

それでは悪質MEOスパムの対策法をまとめます。

Googleアカウントを使い「不審なGBM」の情報修正、重複、ビジネスが存在しない、等のスパム報告をこまめに入れる

自サイトのマップ検索順位が落ちてきたら、ほかにどんなサイトがランクインしているのかをチェックします。
不審なGMB情報が上位にランクインしていたら、ビジネス名の修正申請、重複申請等を自身のGoogleアカウント(≠Googleマイビジネスアカウント)を使って報告します。

Googleマップの報告申請画面例

細かい手順は、すでに株式会社JADEの副社長、辻正浩さん(SEOのホワイトハッカーとして有名)が執筆している下記の記事にまとまっているので、ぜひご参照ください。

悪質なGoogle Maps最適化(MEO)への依頼は大きなリスクがあります – 株式会社JADE

また、先ほどの段落でも書いたように、誰もがわかる嘘、いわれのない誹謗中傷などのユーザーコメント(口コミ)は削除依頼できるので、こまめに実施しましょう。

自社・自店舗のGoogleマイビジネスページを充実させる

直接的なスパム対策ではありませんが、自社・自店舗のGoogleマイビジネスページをほったらかしにしないことも重要です。正しいビジネス名、住所、電話番号、営業日、営業時間などの情報を一通り揃えましょう。

そして最新の状態に保ちつづけ、ユーザー口コミの返信をこまめにし、営業日程の変更や新商品のお知らせなど、有益な情報を随時更新していきます。

ユーザーの信頼を得るには、積極的に動く姿を見てもらうことが重要なのです。

ローカル検索強化(MEO)に欠かせない!Googleマイビジネスの運用手順(2020年7月版)

何を更新すればいいかわからない、やり方はわかるが面倒くさい、人手が足りない、そんな企業・店舗の方は「MEO業者」ではなく、「Googleマイビジネス代行」などで検索して優良な代行業者を探しましょう。たとえば当社のような…。

というわけで宣伝になってしまって申し訳ありませんが、ここからは当社業務のお知らせです。

当社はMEO業者ではなくGMB登録・MEO向上の支援をする会社です

当スマートスタイル・コンプレックスでは、Googleマイビジネスページの登録支援・代行、マップ検索順位を上昇に導くアドバイスなど、MEOサービスをご提供しています。

登録代行のみ、コンサルティングのみなど、受託の形によって料金体系は変わりますが、よくある「順位保証の成果報酬型」のサービス提供はしておりません。
また不当な外部リンクの獲得や、サクラユーザーのコメントなど、各種ガイドラインに反するサービスも実施しません。もちろん他社への嫌がらせ行為も固くお断りしています。

当社はMEO業者ではなく、Googleマイビジネス登録やローカルSEO/MEOの向上を支援する会社です。
まずは課題抽出のため、当社にご相談ください。相談はもちろん無料です。

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創業2011年から現在まで、およそ200社のWebサイト・コンテンツ制作・コンサルティングを手掛けてきたWeb専門代理店です。営業に関するお知らせやプレスリリースのほか、当社で蓄積したWebマーケティングに関する知的資産(ナレッジ)を公開します。執筆者はデザイン、開発、SEO、コンテンツマーケティング、営業など各部門の専門家です。