Googleコアアルゴリズムアップデートの傾向と対策[2021年6月版]
今回(2021年6月)のGoogleコアアルゴリズムアップデートの傾向とともに、対策方法などをまとめました。次回のアップデートは7月です。今後の対策の参考にご一読ください!
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内部コンテンツの充実に注力しているサイトは順位変動しにくい
当社ではクライアントサイトに対し、サイト内部の充実を図るサービスを中心にご提供しています。外部からの被リンクやSNS等の言及(サイテーション)といった外的要因を強化する領域はサービス外としており、それゆえに当社がかかわるサイトは外部要因の変動に左右されにくいという特徴があります。
今回のGoogleコアアルゴリズムアップデートでは、順位の上下は多少あるものの、ほとんどのサイトでネガティブな変化は見られませんでした。
ジャイロンSEOにて計測。普段からほとんど変動がないサイトではアップデートの影響も少ない
たとえば、かつてGoogleから高品質と評価されていたWebページが、その後ほかの更新物と内容がかぶってしまい、コアアップデートのタイミングで低品質だとみなされランクダウンしてしまう、という現象はよく起こります。
当社のコンテンツマーケティングサービスでは、新規記事執筆のほかに、サイト構成の見直しや、リライト(追記、修正、削除、分割、統合、テキストを図解へ変換、など)もセットでご提供するケースが多いため、ネガティブな変動は最小限に抑えられています。
とくにYMYLジャンルでは読み物とプロモーションページは分離した方が良い
医療業界や不動産業界といったYMYL(※)ジャンルにおけるSEO目的のコンテンツは、扱い方がほかのジャンルと比べて難しく、アップデートのたびに大きな順位変動が起こりやすい傾向があります。
※YMYL:Your Money or Your Lifeの略で、Googleが設定した「検索品質評価ガイドライン」に登場する項目。健康、お金、ショッピング、宗教、人種、政治、就職、法律、公共サービスなどに関わるサイトがYMYLに該当する。
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YMYLサイトの品質評価ガイドラインに登場するE-A-Tとは
大きなアップデートがない通常時も、ほかのジャンルと比べると日々の変動幅が大きいのも特徴です。今回のアップデートでも下落した医療系・不動産系のページが多数見られました。
最高15位、最低90位と変動幅が普段から大きなサイトでは今回38位→60位まで下落
普段から変動幅が大きいサイトでも若干ネガティブな動きが見られた
オンライン上で決済が発生するECサイトもYMYL(Your Money or Your Life)のMに該当します。医療系ほど顕著ではないものの、下落傾向が見られるサイトも多数ありました。
昨年2020年5月のアップデートでも、情報説明とプロモーション部分を混在させているページや、広告エリアが広すぎるページのランクダウンが目立ちました。アイレップ渡辺隆広氏の著書『Googleコアアップデートの読み解き方[2021年版]』にも同様のことが書かれています。
読み物ページにもコンバージョンを意識したCTA(購買等の行動をユーザーに喚起させること)となるテキストやボタンを多めに置きたくなるものですが、ことYMYLに関しては細心の注意が必要です。
小規模なサイトでは、読み物ページに対してサービスへの誘導文を掲載するのは最小限に控え、派手なCTAボタンはテキストリンクに置き換えてみる。大規模なサイトでは、コーポレートサイトとサービスサイトをドメインごと変える、といった分け方が望ましいと考えます。
「今さえ良ければそれでいい」そんなSEO強化は命取り
YMYL系だけに限りませんが、SEO/MEO業者による自作自演営業が目立つようになりました。GoogleマイビジネスやSNS等に嫌がらせや事実無根のクチコミを書き、それを消してあげますよ〜と営業アプローチをかけてくる悪質な営業手法です。
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こういった会社と契約して、一時的に検索エンジンの順位は上がるものの、Googleアップデートのたびに大きくランクダウンしてしまう。そんな医療・不動産系サイトも珍しくありません。
「たった今のアクセスがほしい。その先はあとで考える」
「今月だけしのげれば、あとはなんとでもなる」
経営者の方からたまにこんな声をお聞きしますが、Web集客の世界で「先のことはあとで考える方式」を用いるとかなり危険です。
当ブログでは何度も同じような注意喚起をしていますが、改めて「悪い口コミを消します」「SEOですぐに集客できます」といったグレーorブラックなセールストークにはご注意ください。怪しい手法で順位を上げたサイトは、一度Googleに悪質だと判断されると、何度改善を試みても信頼を回復できず、再起不能になることもあるからです。
- なかなか検索順位が上がらないのでサイトのドメインを変えて再出発→
- 社名・店名・住所等が同じなので同じ事業者だと判別。また順位が下がる→
- 社名・店名を変える・引っ越しをする→
- 代表者名が同じなので同じ事業者だと判別。また順位が下がる→
- 代表者氏名をサイトに明記しない、代表者名部分だけ画像にしてしまう→
- 怪しすぎて問い合わせが来なくなる…
- 代表者氏名をサイトに明記しない、代表者名部分だけ画像にしてしまう→
- 代表者名が同じなので同じ事業者だと判別。また順位が下がる→
- 社名・店名を変える・引っ越しをする→
- 社名・店名・住所等が同じなので同じ事業者だと判別。また順位が下がる→
こうなってしまうともう取り返しはつきません。
Googleコアアルゴリズムアップデート対策まとめ
- 外部リンク強化が中心のサイトと、内部コンテンツの充実に注力をしているサイトでは、内部強化サイトの方がアップデートの影響を受けにくい
- YMYLジャンルサイトにおける説明ページとプロモーションページは明確に分離した方がよい
- 広告エリアやCTAの画面占有率、登場頻度などもランクダウンの要因になり得る
- 「今さえよければいい」のSEO強化はあとで命取りになる
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Smart Style Complex Inc.
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