[前編]無料セミナー開催で押さえておきたい11項目・準備編|コンテンツマーケティングの戦略と実行
2016.08.02
弊社でも最近ご提案やサービス提供させていただくことの多いコンテンツマーケティング。
巷ではユーザーに提供すべきコンテンツの種類や、コンテンツの作り方などが注目されていますが、いかに価値のあるコンテンツを作って公開しても、それで終わりではありません。
そう、コンテンツで獲得した見込顧客を獲得する=成約してもらう為の施策が必要になります。
その中でも最も代表的な施策と言えるのが、自社で行う「無料セミナーの開催」。
もちろん、まだ興味関心が高まっていない潜在顧客層にいきなりセミナーを案内しても、たとえ無料とは言えど、なかなか来場にはつながりません。
その前に顧客を育成していく(興味を高めていく)必要があるわけです。
顧客ステージ毎の施策や育成方法は、また別の機会にまとめるとして、今回は、ある程度興味関心の高い「見込顧客」を獲得するための王道施策である「無料セミナー開催」について、開催する際に必要な「準備」や「手順」のポイントをご案内します。
無料セミナーの準備1|セミナーのテーマを決める
無料セミナーを開催する際、自社の製品やサービスをアピールすることが最大の目的です。
ですが、自社の目的=セミナーのテーマとならないよう、気をつける必要があります。
無料とはいえ、お客様は忙しい時間を割いてセミナーに来場してくれるのです。
その理由は、セミナーのテーマが、お客様自身の悩みや分からない事を解決してくれそうだからです。
自社がアピールしたいことと、見込顧客の興味があることをマッチさせる為に、企業目線をユーザー目線に置き換える作業を行いましょう。
具体的には、以下のような手順で進めます。
- 自社の製品やサービスの機能・特徴を書き出す
- その機能・特徴が、ユーザーのどのようなニーズを解決するかを考える
- ニーズの解決が、ユーザーにどのようなベネフィット(価値)を与えるかを書き出す
- ユーザーが求めているベネフィットを特定する
このように、自社のアピールをユーザーにベネフィットを与えられるような内容に置き換えて、セミナーのテーマを決定しましょう。
無料セミナーの準備2|セミナーのアウトラインを決める
セミナーーのテーマが決まったら、次に、セミナーのアウトラインを詳細に落とし込んでいきます。
- セミナー開催日時
- セミナー募集人数
- セミナーカリキュラム
- セミナー講師
などを、具体的に決めていきましょう。
なお、セミナーの開催時間を決めるちょっとしたコツですが、
- ビジネスマン向け:平日の午前中か、16時から19時くらいの間(直行・直帰ができると効率的)
- コンシューマ向け:平日の18時か、土日の日中帯
とすると、集客力UPにつながります。
無料セミナーの準備3|会場を手配する
次に、セミナーを開催する会場を手配します。
セミナー会場としてベストなのは、自社の会議室などを活用する事です。
これまでリアルな接点が無かった見込顧客に、自社の場所や雰囲気を知ってもらえますし、会場準備にかかる手間や、急なトラブルへの対応力といった点でも、大きなメリットがあります。
どうしても自社の会議室ではスペースが足りない、アクセスがあまり良くない、などの場合には、近隣もしくはアクセスの良いエリアで、貸し会議室やカンファレンスルームを手配しましょう。
最近では、コワーキングスペースなども有りますので、調べてみると良いかもしれません。
プロジェクターはマストアイテムですので、準備をお忘れなく。
無料セミナーの準備4|見込顧客へ告知する
さて、いよいよセミナーを告知するステップです。
告知は、
- 自社サイト
- SNS
- メルマガ
で行っていきます。
あまり大きなコストをかける必要はありませんが、できれば自社サイト上にセミナーのアウトラインをまとめた簡単なLP(ランディングページ)をアップし、そのクリエイティブを活用したhtmlのメルマガを配信、さらにSNS上でLPを拡散できればバッチリです。
リスティング広告はあまりマッチしませんが、ターゲットを絞ったFacebook広告などは集客数向上に向いています。
また、コストを極力抑えてセミナー告知を行っていく場合には、自社サイトのブログを活用しましょう。
LPの代わりにブログ上でセミナーを案内し、メルマガもテキストメールでOKです。
あくまで無料セミナーですので、セミナーを開催した結果、見込める効果=成約による売上高予想をベースに、告知にかける適正なコストを判断してください。
無料セミナーの準備5|資料を準備する
セミナーの告知が済んだら、セミナー開催日までの間に資料を準備していきます。
セミナーのテーマを説明するための資料は、やはりパワーポイントが王道です。
同じテーマのセミナーを複数回開催していく場合は、次回以降も流用する事ができますので、初回はちょっと気合いを入れて作りましょう。
また、実際にセミナーを実施した際の反応を見て、ブラッシュアップしていく事も重要です。
説明したい内容を全て盛り込んでしまい、文字が小さく読みづらい資料をたまに拝見しますが、説明する内容を全て盛り込む必要はありません。
資料の中では細かい話を極力削ぎ落とし、要点やキーワードだけを記載しましょう。
スクリーンに映す事を考え、最も小さい字でも18pt(ポイント)くらいが目安になります。
また、セミナー当日に配布する資料は、説明資料だけではありません。
自社の製品やサービスを宣伝する為のパンフレット、アンケート、さらにはちょっとしたノベルティがあるとベターです。
特にアンケートは非常に重要です。
セミナーに来場した見込顧客がどのような興味を持っているのか、もしくはどのような課題を抱えているのか、見込顧客のリアルな声をアンケートで得つつ、次の営業戦略に活かしていく事ができます。
無料セミナーの準備6|事前にリハーサルをしておく
セミナー資料の準備が整ったら、実際のセミナー開催を想定したリハーサルを行いましょう。
既に複数回実施済みで慣れて来たら不要かも知れませんが、初めての開催時は絶対に欠かす事はできません。
自社のスタッフなどに来場したお客様の役を担ってもらい、時間配分の調整、聞いていて分かりづらい箇所の洗い出しなど、徹底的にブラッシュアップしていきましょう。
長くなりましたので、後編の実行編に続きます。
佐藤 聡
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