[Yahoo版動画SEO]「再生時間は4分未満が鉄則」「サムネイル重視」の理由
Google検索とYahoo検索のアルゴリズムは基本的に同一ですが、検索結果画面(SERPs・サープス)の構成が大幅に異なるということについては下記の記事で展開しました。
Google・YahooのSERPs構成とそれぞれの検索順位を上げるSEO対応リスト・2020年9月版
動画の検索においても、GoogleとYahooでは「表示順位」こそほとんど同じ(参照するデータベースが検索の都度変わるので若干の差が出やすい)ですが、ちょっとした違いがあります。
Yahoo検索の動画検索画面では、対象動画を以下のように絞れます。
- 再生時間:すべて、4分未満、20分未満、20分以上
- 投稿日:1時間以内、24時間以内、1週間以内、1ヶ月以内、1年以内
- 動画サイト:すべて、YouTube、GyaO、Dailymotion、ニコニコ動画、FANZA(18歳以上限定)
- 画質:すべて、高画質
投稿動画の再生時間は「4分未満」がベスト?
Yahoo動画検索の絞り込み候補を見ると、4分未満の動画が「すべて」の次に表示されています。つまり、一般的に「4分未満の動画がもっとも人気」(動画視聴率が高い)ということが推測できます。
画像のように「パスツール効果について手っ取り早く知りたい」となったと想定し、仮に
- 2分でわかる「パスツール効果」
- 10分でわかる「パスツール効果」
というそっくりなタイトルの2分動画と10分動画が並んでいたとします。そこでまず10分の長い動画を再生する人はほとんどいないのではないでしょうか?
再生時間の長短の是非については、「動画の平均再生率は長くなればなるほど低下する」という記事で詳しく解説しています。
動画再生時間は短い方が絶対にいいのか?
それでは、動画の時間は短ければ短いほどいいかというと、決してそうとは言い切れません。
再生時間に囚われて短時間に情報を詰め込みすぎると、ナレーションや場面転換のスピードが早くなりすぎて視聴者の頭に内容が残らず、視聴者のエンゲージメント率(後述します)が低下してしまうからです。
まずは、「1.タイトルに沿った内容」で、「2.視聴者が理解しやすい適切なスピードで展開」していき、なおかつ「3.コンパクトに“4分未満”にまとまっている」状態がベストだと言えます。
先に4分未満にまとまるように動画の内容を精査するのが重要で、「何が何でも4分未満にまとめる」のを最優先するのは本末転倒です。
最新の動画だけ見たい時に便利な「投稿日」の絞り込み
Yahoo動画検索の絞り込み項目の話に戻りますが、「投稿日」の選択肢(1時間以内〜1年以内)は、最新情報だけ知りたいときや、すでに見たことがある動画を省きたいときにも役立ちます。
次回発売予定のiPhoneの製品情報を動画で見たい時に「iPhone 12 製品情報 最新 動画」と検索窓に入力するのではなく、「iPhoneの製品情報」とだけ入力して動画検索タブで投稿日を絞れば、最新版の製品動画が見られるので便利です。
「動画サイト」の選択でYouTubeだけ、GyaOだけ、に絞れる
「動画サイト」の候補表示順にもYahoo検索ならではの特徴があります。
「YouTube」等を選択すれば、動画が掲載されているWebページに飛ばされるのを防ぎ、動画だけを視聴できます。
「YouTube」の次にYahoo関連の動画サービス「GyaO(ギャオ)」が来ているのは、いかにもYahoo検索という感じです。
その他の動画サイト候補について、これはあくまで筆者の推測ですが、動画配信サービスの有名どころ(Netflix、Hulu、U-NEXT等)はGyaOの競合なので除かれ、投稿動画サイトのうち国内のトラフィック量(アクセス数など)が多い「Dailymotion」「ニコニコ動画」が選択され、トラフィック量や需要という観点から(検索キーワードによっては奇妙に見えるものの)R18サイトの「FANZA」を無視できなかったから、この並びになったのではないかと思われます。
当然ですが生物学用語の「パスツール効果」でFANZA内に該当する動画はありませんでした。
なお、
- Yahooブラウザにユーザーログインしていない
- 18歳未満のユーザーとしてログインしている
- ブラウザをシークレットモードにしている
このいずれかの状態だと、動画サイトの候補にFANZAは出てこないので、年頃の子を持つ親御さんはご安心ください。
選択肢の内容は今後変わってくる可能性が高いので、注視が必要です。
動画独自の動画評価基準「エンゲージメント」に注目!
Google・Yahoo、そしてYouTubeも、ページや動画を評価してランク付けをするのに、「関連性」や「品質」といった基準を採用しています。さらに動画評価のアルゴリズムには、テキスト中心のWebサイトとは異なる独自の基準が存在します。
それは先ほども少し触れた「エンゲージメント」と呼ばれるものです。
動画の中でも「YouTubeのエンゲージメント」と言った場合は、視聴回数、高評価数、コメントなどの「視聴者からのリアクション」を指します。
動画再生数と高評価数、コメント数から算出した「エンゲージメント率の高い動画」を、YouTubeのアルゴリズムでは高く評価し、その結果を検索順位にも反映します。
スマホ検索の対策では「説明文」よりも「サムネイル画像」を意識すべし
検索結果に表示される動画のクリック率(サイトや動画に来訪してもらえるかの確率)を高める方法として、タイトルやディスクリプション(説明文)の最適化などが考えられます。
しかし、検索結果画面に説明文のエリアが設けられているのは、実はPC版のGoogle動画検索と、PC版のYouTube検索のみで、YahooのPC版・スマホ版、Googleのスマホ版、YouTubeスマホ版の検索結果には「説明文」のエリアがありません。
スマホ版Yahooでは、
- 動画・ページのタイトル
- 掲載サイトのURL
- 投稿日
- 動画サムネイル
のみが表示されます。
わかりやすくて詳細な説明文を書くことは、動画の品質やアクセシビリティにも関わるため軽視はできませんが、「サイトや動画に来訪してもらう」という目的は果たせません。
そこで、「視聴者を呼び込む」というポイントでもっとも重視しなければいけないのが「サムネイル」です。サムネイル画像は、動画内容を端的に表すものでないといけません。
さらに人気ユーチューバーのチャンネルなどを見ると、大きなサイズのフォントを使用して、視聴者の興味をそそるキャッチーなテキストを画像の上に踊らせる手法を取っているのがほとんどです。
今回さらっとご紹介した「エンゲージメント率を上げる方法」や、「サムネイルにはどういう文字を使えばいいのか」、「動画視聴率を上げる基本的な考え方」については、下記記事でご紹介しています。興味を持った方はぜひご覧ください。
Smart Style Complex Inc.
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