サイトを多言語化対応するその前に|SSCの訪日インバウンド対策サービス
2016.12.21
多言語化対応は急務!でもその前に…
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。
これをひとつの目処として、訪日外国人旅行者(インバウンド)に向けた施策が、観光業界を筆頭に国内各地で加速しつつあります。
インバウンド需要が高まりつつある今、WEBサイトにおいても多言語化対応は急務といえるでしょう。
しかし単純にサイトの文章を多言語に翻訳して公開するだけで、はたしてインバウンドの要望を叶えることができるのでしょうか?
無料自動翻訳サービスの精度は?
自動翻訳(機械翻訳)サービスなど、WEBサイト上には無料でかんたんに多言語化するサービスが多数存在します。
たとえばWordPress(ワードプレス)などのCMS(コンテンツマネージメントシステム)にも多言語翻訳をするプラグインが多数用意されており、カスタマイズをおこなえばサイトの多言語化も実は難しくありません。
しかし翻訳の精度については、いまだに実用的ではないという疑問もあります。
文化・宗教・価値観などによって、響くサービスや商品は異なる
さて、簡易的な自動翻訳サービスはさておき。
日本語の文章を他の言語に翻訳して公開すれば、インバウンド対策として体裁はなんとか整うのではないか、とお考えの方も大勢いらっしゃることでしょう。
しかし、諸外国の文化や宗教観、価値観などのベースとなるものは、国や民族によってさまざまです。
これらの違いによって、提供するサービスや商品の受け入れ方、リアクションは大きく異なってくるでしょう。
単純に翻訳をするその前に、これから提供するサービスや商品は、どの国のどんな訪日外国人に響くのか?あるいは響かないのか?
それを前もって調査することが、非常に重要になってくるわけです。
文化・国民性・価値観の違いを理解すること
非常に単純な例え話をあげましょう。まずASEANの人口のおよそ50%がイスラム教徒です。
イスラム教において、豚肉を食べることが禁止されているのは有名です。
そこで日本のとあるとんかつ屋さんが、「訪日しているアジアの人たちにとんかつを食べてほしい!」とイスラム教徒の多い国を対象に多言語化プロモーションを展開したとします。
諸外国がもつベースへの理解がないままに、「とんかつはおいしい!素晴らしい!」というプロモーションを続ければ、失敗に終わってしまう可能性は高まります。
この例の場合、本来ならイスラム教徒の割合が少ない国にターゲットを絞る必要があった、というわけです。
(同じ宗派でも穏健派の中には豚肉を容認している人もいる、という一説もあるようですが、実態は不明です)
このようにインバウンド対策には、対象国の文化、宗教観、価値観などへの深い理解が必要となり、単純な翻訳作業だけでは対応は難しいということがご理解いただけたかと思います。
「現地語の情報発信」が重要
世界の共通言語といえば英語になりますが、多言語化せずに英語翻訳だけでもなんとかなるとお思いの方もいるでしょう。
しかし英語を母国語としない人々が、英語で表示されている情報と、母国語で表示されている情報の両方に接したとして、どちらのサイトに好感度をもち、どちらの情報を重視するかは、一目瞭然です。
対象国の人々に必ず情報を届けたいなら、必ず現地語で発信することが重要なのです。
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佐藤 聡
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