なぜSSCは行動経済学者を顧問に迎えたのか─Webマーケティングの「再現性」を追い求めた先にあったもの
2026.03.03
このたび、行動経済学者・相良奈美香氏をSSCの顧問にお迎えしました。
発表後、多くの方から反響をいただいています。ありがとうございます。
この記事では、プレスリリースやお知らせページでは書ききれなかった
「なぜ行動経済学なのか」という背景と、私自身の考えをお伝えしたいと思います。
「なぜ再現されないのか」という問いと向き合ってきた10年
SSCはこれまで、Webサイト制作・SEO・広告運用・インサイドセールスと、Webマーケティングの現場を一気通貫で支援してきました。その中でずっと、ひとつの問いがありました。
「なぜ、良い施策が再現されないのか」
Aというクライアントで成果が出た施策が、Bというクライアントでは同じようにやっても機能しない。サイトを改善した、広告を磨いた、それでも同じ壁にぶつかる。
最初はデータの取り方の問題かと思いました。
次に、施策の精度の問題かと疑いました。でも突き詰めていくと、どちらでもなかった。根本には、「顧客の意思決定の仕組み」への理解が足りていなかったという結論に行き着いたのです。
人は「合理的」に動かない
マーケティングの世界では長らく、
「良い商品を、適切な場所に、適切な価格で、適切に伝えれば売れる」という前提がありました。でも実際の顧客は、そんなに合理的には動きません。
- 同じ商品でも、見せ方が違えば選ばれ方が変わる。
- 同じ文章でも、順番が違えば印象が変わる。
- 同じ価格でも、比較対象が違えば「高い」にも「安い」にもなる。
これは感覚論ではなく、行動経済学によって科学的に解明されていることです。人の意思決定は、感情・文脈・見せ方によって大きく左右される。そのメカニズムを体系的に理解することが、マーケティングの再現性につながる
──私がそう確信したのは、相良氏の著書『行動経済学が最強の学問である』を読んだことがきっかけでした。
「知っている」と「使える」は全く別物
行動経済学の理論は、調べれば出てきます。アンカリング、ナッジ、損失回避……言葉として知っている方も多いでしょう。でも、それをWebサイトのUIに落とし込めるか。LPのコピーに活かせるか。広告のクリエイティブに実装できるか。
ほとんどの場合、「知っている」が「使える」にはなっていません。SSCが担うべき役割は、まさにここだと思っています。相良氏の理論を「現場で再現できる形」に翻訳し、広告・LP・SEO・CRMまで一気通貫で実装する。
理論(Brain)× 実装(Hands & Engine)の掛け合わせです。
行動経済学を「企業のマーケティングOS」にする
今回の提携を通じて、SSCが目指すのは「行動経済学を一過性のトレンドで終わらせない」ことです。
施策のヒントとして使うのではなく、意思決定設計・行動変容設計をSSCの支援モデルそのものに組み込み、再現性のある運用として定着させていく。それが、私たちの考える「行動経済学を企業のマーケティングOSにする」ということです。
新サービスの詳細については、改めてご案内いたします。
おわりに
相良氏からこんな言葉をいただいています。
「行動経済学は、理論として語られるだけでは不十分で、施策設計・運用・改善のプロセスに組み込まれてこそ価値が生まれます。」
まさに、私たちSSCが体現すべきことだと思っています。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
スマートスタイル・コンプレックス株式会社
代表取締役 佐藤 聡
Smart Style Complex Inc.
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