初心者が「インタビュー記事」を簡単に書く方法

SSCコンテンツディレクターの立見です。今回の記事はライター内山さんによる執筆なのですが、なぜこの記事を書いてもらおうと思ったのか、その背景と経緯を、まず私の方からご説明しておきます。

弊社が運営するフェス情報サイトフェスティバリーには、フェス出演者や出店者をはじめ、来場者のインタビュー記事を多数掲載しています。

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各記事のインタビュアーは、本職のライターだけでなく、学生インターンやアルバイトライターなど、多数のインタビュー初心者に担当してもらいました。
そんなインタビュー初心者たちがなぜインタビュー記事を実際に書けるようになったのでしょうか。それは「インタビューの流れと質問をリストアップしたフォーマット」を事前に用意したからです。

今回はそのフォーマットに則ってインタビューを実施したライターの内山さんに、初心者ライター向けの「インタビューのイロハ」を解説してもらいます。
これからインターンとして弊社に入社し、フェスティバリーでインタビュー記事を書きたいと思っている学生さんは、この記事を参考にしてみてください。

インターンシップの詳細

インタビューって何を聞けばいいの?

「インタビュー記事を作りたいけど、どのように話しを聞き出したらいいのかわからない」「インタビューの音声文字起こしをしてみたけれど、どのようにまとめたらいいのかわからない」と悩んだことはありませんか?

私はあります。熱意だけでインタビューの企画を立ててみたものの、下記のような課題に突き当たりました。

  • 取材対象のことを調べたけれど、実際に対面したとき、どのように、何を質問したらいいかわからない
  • インタビュー音源の文字起こしをしたけれど、そこからどうまとめたらいいのかわからない

このように悩んでしまい、一つの記事を仕上げるのに大変時間がかかってしまいました。

そういった悩みをいち早く解消し、スムーズなインタビュー記事作成を手がけるため、今回は「インタビュー記事を効率的に書くためのフォーマット」をご案内します。

インタビューの事前準備

インタビューの事前準備というと、

  • インタビュー相手や業界について事前に調べる
  • インタビュー相手や業界に関連しそうな時事ネタを勉強する
  • 著名なインタビュアーの書籍を読む

といったことが浮かぶのではないかと思います。
このような下調べはもちろん必須ですが、実際にはそれだけでは足りません。現場に流れる緊張した空気の中で、勉強してきた事柄や質問しようとした内容が、記憶から飛んでしまうこともあるからです。

そんな失敗をしてしまい、結果精度の低いインタビューになり、編集に時間がかかって他の仕事を圧迫してしまうこともしばしば。そのような失敗に陥らないためにも、インタビューフォーマットを用意して事前に聞きたいことを整理しておきましょう。
もし緊張してパニックになってしまっても、手元の資料を見れば何を聞けばいいのか、すぐに思い出せるようになるはずです。

インタビュー執筆フォーマット

以前から使っているフォーマットは簡素なものだったので、新たに改訂したものを用意しました。
※Web Designing 2018年6月号の「未経験者でもスラスラ書ける?効果抜群の執筆フォーマット」を加工したものです。

インタビュー記事のメインタイトル

テーマを的確にあらわし、ターゲットを意識したタイトルをつけます。なるべく無駄なく簡潔に、かつキャッチーなものを考えましょう。

1.イントロダクション

小見出し1

展開要素)

  • 自己紹介
  • メインテーマに自然に入るためのアイスブレイク(前段)
  • 前提条件の説明(媒体説明、読者像など)
  • 挨拶の後に、この記事で展開したいテーマを明示
  • ターゲットがわかるような記述
  • ゴールの明示

etc

2.概要的な話(過去)

小見出し2

展開要素)

  • いつ?誰?なぜ
  • 過去、これまでの話

etc

3.テーマに関する中身の話(現在)

小見出し3

展開要素)

  • 何を?どのように?
  • 現在進行形の話は?
  • 具体的な話
  • どんな変化があるのか
  • 上記に対する見解の深掘り

etc

4.展望や感想(未来)

小見出し4

展開要素)

  • 未来への展望・希望
  • 今後の課題
  • 締めの(未来に向けた)メッセージ

etc

(出典:Web Designing 2018年6月号)

立見注:これらの項目に、インタビュイー(取材相手)へ聞きたい具体的な質問内容をリストアップして足しておくと、聞き漏らしも防げて良いでしょう。相手の予定や取材時間によって、聞きたい内容を全て聞けない場合もあるので、各質問に優先順位をつけておき、飛ばせる質問を把握しておくと、時間が差し迫ったときにも慌てずに済みます。

また、インタビュー記事は相手の協力があってこそ成立するものです。インタビュイーが聞いてほしい必須質問やプロモ事項だけでなく、NG質問などを事前に教えてもらうとやりやすくなります。教えてもらえなくても、ある程度こちらでもNGを想定しておけば、「場の空気が凍る」といった緊張状態を防げます。

フォーマットを基にインタビューしてみた結果…

上記のインタビューフォーマット、質問項目がスッキリまとまっているので「何をどう聞こう?」という悩みが軽減されるのではないでしょうか。書く時間も大幅に短縮できそうです。何より「このようなフォーマットがあるなら、インタビューできるかも」という気持ちになってきませんか?

このフォーマットを知り、私は友人2人にインタビュー記事の練習をさせてもらう約束を取り付けました。身近な友人なら相手の長所も知っているし、緊張せずにインタビューできるのでは?と感じたからです。

立見注:フォーマットを用意してインタビューをおこなったことで、どういった記事が出来上がったのか、読んでみてどう思ったのか、どのような発見があったのか、のちほどこちらに追記してもらう予定です。

作った記事は、多くの人に読んでもらってフィードバックを受け取り、短所を改良して次に生かすことが大切です。練習を重ねてインタビューに慣れ、多くの人に読まれる記事を作っていきたいと思います。

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内山 奈保

内山 奈保

芸能ニュース、スピリチュアル、生活まわりの情報に強い40代の主婦Webライターです。