インターネットで論文を探して読む方法|論文の見方・探し方(その7)

論文の見方・探し方

論文の見方・探し方
前回の記事[論文雑誌の出版社|論文の見方・探し方(その6)]に引き続き、学術論文についての情報を紹介します。

過去にご紹介した論文シリーズの

では、論文を掲載する雑誌やデータベースのウェブサイトを紹介しているので、それらの中から探すことができます。

また、論文の著者となるような研究者は個人のウェブサイトで論文PDFを公開している場合が多いので、興味のある研究をしている人がいれば、個人サイトを訪れてみるのも手でしょう。

個人的にメールでコンタクトを取り、PDFファイルをもらえないか聞くこともできます。

ちなみに、論文ファイルは著作物なので基本的に二次配布はできませんが、論文雑誌によっては様々な条件を設け、著者にサイト上での公開を許可している場合があります。

論文ファイルの利用時には要注意。

しかし、手間をかけず、より多くの情報源から個別のキーワードで一気に検索する場合、どのようにすればよいのでしょうか?

ということで、無料で論文の検索に使えるサービスを紹介します。

英語論文の検索

1.Google Scholar

http://scholar.google.co.jp/

おなじみGoogleの、学術情報に特化したサービス。海外・国内を問わず、論文、そして書籍の情報に関しても検索してくれます。

PDFが無料で利用可能な場合、検索結果一覧にリンクが表示されるのが非常に便利。検索結果の順位が必ずしも探している論文だとは限りませんが、非常に多くの情報を扱っていて、特に無料の論文PDFを探す際にはよく使います。

2.各種リボジトリ

最近では大学や研究機関が個別に「機関リポジトリ」と呼ばれるデータベースのようなものを整備している場合が増えています。

教員や学生など、基本的にはその機関に所属する研究者が学術雑誌に発表した論文や学位論文のみを掲載しています。

特定の研究機関を対象とした「機関リポジトリ」に対し、「主題リポジトリ」の整備も進んでいます。

主題リポジトリは特定の学問分野ごとのウェブサービスです。

例えば英語サイトになりますが、PubMed(薬学など)、CiteSeerX(情報科学など)、Dryad(生物学など)があります。

リポジトリでマイナーな情報を探してみるのもいいかもしれません。

日本語論文の検索

すでに紹介したGoogle Scholarに加え、日本語論文の検索には、次のような公的機関によるサービスが利用できます。

いずれのサービスも、日本語論文の他に英語論文の扱いが多少あります。

1.CiNii

http://ci.nii.ac.jp/

国内での主要な雑誌はだいたい検索できます。

Google Scholarもこのデータベースを利用しています。

雑誌によりPDFが無料公開されている場合があり、割と使いやすいインターフェイスで、個人的に好きなサービスです。雑誌や書籍を所蔵する図書館まで表示されるので、大学図書館が利用できるとさらに便利になります。

2.J-STAGE

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/

国内の多くの国内雑誌が、このデータベース上で雑誌のオンライン公開を行っていて、近年データ量が拡大しています。検索しにくいですが、割と無料で閲覧できるPDFが多いのが、このサイトを使う唯一の理由かもしれません。

Google ScholarCiNiiもこのデータベースを利用しています。

ちなみに、イグノーベル賞のバナナ論文も、トップページで特集されていました。

3.JAIRO

http://jairo.nii.ac.jp/

大学などの機関リポジトリをまとめて検索するためのサイトです。