論文の特徴|論文の見方・探し方(その2)

論文の見方・探し方

論文の見方・探し方

こんにちは。ぐちこです。

前回の記事[論文とは?|論文の見方・探し方(その1)]に引き続き、今回も論文、特に論文の特徴について紹介していきます。

査読

執筆された論文は学術雑誌に投稿された後、査読される場合がほとんどです。

査読とは、雑誌の編集者が論文の内容に詳しい専門家に頼んで、論文の書き方を評価してもらうことで。ピア・レビュー(peer review)や、単にレビューとも言います。

査読には、下のようにいくつかの評価があります。

受理(accepted)

雑誌にそのまま掲載されることです。論文の投稿後いきなり受理されることは珍しいです。

修正要求(revision required)

論文の内容が不十分なため、修正の必要があると指摘された場合です。

major revision(大規模な修正)minor revision(小規模な修正)に分かれます。

内容を修正すれば、受理されることができます。

却下(rejected)

論文の内容が雑誌の分野やレベルに適合していない場合、投稿は却下されます。修正が不十分な場合も、却下される場合があります。

私もこうやってブログを書いていますが、他のスタッフに査読され修正されているわけです。査読は完全にボランティアなので、頭が下がります。

ありがとうございます……。

著者

論文を書くと、研究者にとって「業績」となります。論文の内容に記されている研究に関わると著者になることができますが、以下のような種類があります。

筆頭著者

基本的に論文に明記されている著者の一番先頭にある人がその論文を書いています。

その人が「筆頭著者」です。

著者が1人の場合、「単著論文」と言われることもあります。

共著者

複数の人が著者である場合、筆頭著者以外は「共著者」という扱いになります。

筆頭著者である人よりも、その論文への貢献度は低いですが、共著者にとってもその論文は業績となります。

複数の人が論文を分担して書いている場合でも、筆頭著者である方が業績として認められやすいため、どちらが筆頭著者になるか、という問題は重要になります。

多くの人が研究に関わり、共著者が何10人にもなることがあります。しかし、実際にはほとんど研究に関わっていない人でも共著者となる場合があり、これに対して批判があることは、最近有名になった問題をみても、事実といえます。

引用文献

論文を書く際、その先行となる研究に関する論文を引用し、それに対するまとめや見解、自分の研究との比較を述べなければいけません。そのため自分の研究にとって重要な研究結果の論文を「引用」する必要があるのです。

「引用する」だけでなく、「引用される」ことも大事です。

論文の質を評価するとき、どの雑誌に載っているか、ということもありますが、被引用数(その論文が他の論文からどれだけ引用されているか)、の方が、より重要といえます。

インパクトファクター

既に述べたように、論文の価値は被引用数により決まるといえますが、やはり「Nature」「Science」のような雑誌に載る論文は、非常に注目されます。

これらの有名雑誌は例外的ですが、論文が載る雑誌の価値は「ただ有名だからスゴい」のではなく、「掲載している論文の被引用数が多いからスゴい」のです。

雑誌の価値はほとんどの場合、インパクトファクター(IF)により決まります。これは、掲載している論文の平均的な被引用数であり、上に例として挙げた2雑誌や、医学系の「Cell」などは、30を超えるインパクトファクターです。

分野によっては、10未満の数字でもその分野のトップジャーナルだったりするので、単純な比較はできません。

けれどもこの見方は、SEOにおける「被リンク数」のような指数と似ているなーと感じています。