WEBインフォグラフィックスの有効性

 

インフォグラフィックスとは?

「情報」を「デザイン」し、可視化することで、魅力的で明確に伝わる伝達手法として注目を集めるインフォグラフィックスについてその特徴や事例について考えてみました。

インフォグラフィックス(infographics)とは、データや情報を視覚的に整理し、誰もが素早く情報を理解できるようにデザインされたものを指します。インフォグラフィックスとは、情報(information)と、画像(graphics)を組み合わせた造語です。

文字だけで大きな情報を伝えようとしても、情報、データ、知識などが多く冗長的になりがちです。そこで用いられるのがグラフやイラストですが、それらをより進化させ、最小限の文字と画像だけで伝えたい事が分かるようにしたものがインフォグラフィックスです。
伝わりづらい数値や専門的な情報をグラフやイラストで表現しているため、視覚で直感的に理解できます。

「わかりやすさ」が格段に高く、見た目のインパクトが強いことから、ソーシャルメディア時代の情報伝達ツールとしても最適です。「情報が整理されていること」や「目を惹くグラフィック」で誰でも分かりやすいコンテンツであることから、「興味」「共感」を得られやすく、TwitterやFacebookで共有され、話題になりやすいことが魅力的です。

普段何気なく目にする地図や路線表、教科書に描かれる年表や相関図などもインフォグラフィックスの一つです。僕たちの生活の中でも多く活用され、身の回りにあふれている、とても身近なデザインなのです。

また、古い時代からメディアではニュースグラフィックスとして活用されていたことから、ニュース解説にはうってつけです。現在のスマートフォン型のニュースメディアなどでもインフォグラフィックスはよく活用されており、ネイティブ広告、コンテンツマーケティングでも欠かせないツールになっています。

インフォグラフィックスを構成する基本的な要素

インフォグラフィックスはいくつかの種類に分類することができます。

ダイアグラム
主にイラストを用いて物事、情報を説明・図解する。コミュニケーション・デザインの分野で、伝えたい情報を、二次元の抽象化された図、記号、数式、文字列、関係表現によって、呈示・説明したものを、「ダイアグラム」と称します。

チャート
図形や線、イラストなどを用いて相互の関係を整理し、情報の動きや変化を連続的に視覚化したものです。


情報を定められた基準で区分し、縦軸・横軸上に整理して配置、表現したもの。

グラフ
数値だけでは読みとれない情報などを、点、線、面の3要素を基本に作成され、視覚化してわかりやすくすることを目的に作成された図表、または図形。データの分布、推移、内訳、比較を見るのに適しているが、細かい数値の分析には向かない。

地図
地域・空間における位置関係を表示する。

ピクトグラム(英語: pictogram)あるいはピクトグラフ(英語: pictograph)
一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号。文字を使わず、画像で情報を直感的に伝えることができる。イラストとは異なり固有のものを明示的に描くのではなく、汎用性を持っているのがピクトグラムの特徴です。

これらの要素を組み合わせて構築されたインフォグラフィックスは、テキストや口頭での説明が困難な専門知識が必要とされる情報やデータ、また時には感情、気持ちなど物理的に形のないものまでも画像にしてわかりやすく伝えることができるのが大きな特徴です。
異なる言語、文化を持つ人たちにも直接伝えることができるのもインフォグラフィックスの大きな利点のひとつでしょう。最近とくに増えてきたアニメーションを取り入れたインタラクティブなWebならではの表現もとても効果的です。

「情報をより分かりやすく伝えること」がデザイナーの使命の一つでもある以上、「インフォグラフィックス」を理解することは大きな武器になるでしょう!

The following two tabs change content below.
E-さん

E-さん

デザイナー
デザイナー。埼玉県在住。最近考えること:WEBサイト構築におけるそれぞれのページ及び、サイト全体に流れる太いストーリー。好きなことの1つは写真を撮ること。もっとたくさん撮らなければと。